エンジンポンプが始動しないときに確認したいこと
エンジンポンプは燃料さえあれば電源のない場所でも使えて便利なアイテムですが、
「始動の手順が多くて難しい」「エンジンがかからない」と感じるかもしれません。
そこで、エンジンポンプのエンジンが始動しないときに確認していただきたいポイントをご紹介します。
トラブル①
エンジンポンプのリコイルスターターを引いてもエンジンがかからない
・エンジンポンプに燃料が入っていない
燃料が入っていないとエンジンはかかりません。
2サイクルエンジンでは混合燃料を、
4サイクルエンジンではガソリンを入れましょう。
・エンジンポンプの燃料コックが開いていない(プライミングポンプを押していない)
燃料コックを開くことで燃料タンクから燃料がエンジンに送られます。
燃料コックがない機種の場合、プライミングボタンを押します。
プライミングボタンは燃料タンクからキャプレターまで燃料を強制的に吸い上げる役割があります。
・エンジンポンプのエンジンスイッチがオフになっている
エンジンスイッチをオンにしましょう。
・スパークプラグが濡れている、またはカーボンが付着している
プラグレンチでスパークプラグを取り外して、
プラグ表面の状態を確認してみましょう。
スパークプラグが燃料で濡れていたり、カーボンが付着していると、
火花が飛ばないのでエンジンが点火しません。
燃料で濡れている場合は布などで拭き、
カーボンや汚れが付着している場合は真鍮ブラシで擦ってカーボンを取り除きましょう。
・チョークが全開になっている
エンジンを始動するときはチョークを全閉にしましょう。
チョークは閉めることで空気を遮断して燃料の割合を増やし、点火しやすくする役割があります。
トラブル②
エンジンポンプのリコイルスターターロープが引けない、
または引いても抵抗がない
・エンジン側またはポンプ側のオイルの入れ忘れて一度運転している
エンジン側またはポンプ側のオイルを入れずにエンジンを動かすと
摩擦熱で金属部品同士が解けて、くっついてしまい、
スターターロープが引けなくなります。
この状態を焼き付きと言います。
金属部品が折れるなど完全に破損している場合は逆にスターターロープが軽くなりスカスカします。
焼き付いたときはエンジン交換またはポンプ交換が必要です。
・エンジンポンプ内部で水が凍結している
0度を下回る寒い場所でエンジンポンプを保管していると
機械内部に残った水が凍結して部品が動かなくなります。
暖かい室内に一晩置いて内部の氷を溶かしましょう。
トラブル③
エンジンポンプのエンジンが始動するけどすぐに止まる
・エンジンポンプのチョークが全閉のままになっている
エンジンを始動させる前にチョークを全閉にしています。
エンジン始動後もチョークを全閉のままにしていると、
エンジン内部に空気が入らないので燃焼を続けることができなくなり、
エンジンがすぐに止まってしまいます。
エンジンがかかったらチョークは全開にしましょう。
トラブル④
エンジンポンプを久しぶりに使おうとしたらエンジンがかからない
・エンジンポンプに残った燃料の劣化でキャプレタが詰まった
燃料を入れたままエンジンポンプを長い期間使わずにいると、
エンジンポンプの中に残った燃料が劣化してキャブレタに詰まることがあります。
キャブレタを分解して綺麗に清掃しましょう。
キャプレタは重要な場所なので、清掃は機械屋さんに依頼することをおすすめします。
エンジンポンプを長期間使わないときは燃料を抜き取りましょう。
落ち着いて対応すれば大抵のトラブルは解決可能
エンジンが始動しないことには必ず原因があります。
リコイルスターターは引けるのか、エンジン始動自体はするのか、
エンジンポンプをどのような場所でどのくらいの期間保管したのかなど、
症状や状態を落ち着いて把握することが大切です。
エンジンポンプのトラブルと解決方法は
エンジンタイプの高圧洗浄機や草刈機、動力噴霧器にも共通することが多いポイントなので
是非チェックしてみてください。
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