刈払機(草刈機)のメンテナンス・6つのポイント
刈払機(草刈機)の能力を最大限に引き出すにはメンテナンスが欠かせません。
つねに過酷な環境で使用される刈払機(草刈機)ですから、
モーターやエンジン回りの汚れも相当なものになります。
今回は、刈払機(草刈機)の基本的なメンテナンスのポイントを6つにまとめました。
刈払機(草刈機)のメンテナンスポイント・その1)グリスアップ
ギアケース(シャフト先端の刈刃を取り付ける部分・「ヘッド」とも言います)は、
刈払機(草刈機)の使用中は常に動いているところです。
内部のギアが摩耗するのを防ぐためにも定期的なグリスの充てん(グリスアップ)が欠かせません。
注入口が小さいため、専用の口金が必要です。
あらかじめ注入用に先端がとがった形状のグリスも用意されています。
刈払機(草刈機)のメンテナンスポイント・その2)刈刃の点検
刈刃のチップ部分について、摩耗や欠損を見ます。
丸くなったチップは可能であれば研磨しましょう。
欠損の場合は、数枚程度なら実用上問題はないでしょうが、早い目に交換しておくに越したことはありません。
特に欠損箇所がバラバラではなくまとまっていると回転バランスに影響を及ぼし、
ひどいときには刈払機(草刈機)の操作中に振動が伝わってきます。
こうなると明らかに交換が必要です。
台金(円盤)自体に変形がないかも確認しておきましょう。
刈払機(草刈機)のメンテナンスポイント・その3)チップの研磨
丸くなったチップは研磨することで再び活躍してくれます。
専用の研磨機が理想的ですが、ヤスリによる手作業でも可能です。
ただしチップ自体が超高度で、一般の目立てヤスリでは役に立たないため、ダイヤモンドヤスリを用います。
チップの形状(直線・丸)に合わせたヤスリを選びましょう。
格安品のチップソーの場合は研磨してもすぐに丸くなるため、交換した方が効率的です。
刈払機(草刈機)のメンテナンスポイント・その4)刈刃の交換
刈刃の交換は念入りに行います。まず、取り外し前に回転を固定すること。
六角レンチ等を固定用の穴に差し込んで、動かないようにしてからナットを外します。
意外と見落とされがちですが、回転部分のナットは逆ネジになっています。
つまり、通常の回転(右回し=締める 左回し=緩める)とは逆方向になるということ。
これは、動作中の回転につられて緩んでしまうのを避けるためで、
回転する都度、閉まる方向に力が加わることにもなります。
刈刃の面には向き(上下)がありますので、確認してから取り付けましょう。
最後に、ナットの締め付け(反時計回り)は必ずレンチ等の工具を使います。
手締めは回転中に緩むことになりますので、絶対にしてはなりません。
刈払機(草刈機)のメンテナンスポイント・その5)給油
混合燃料やガソリンの補充の際は異物をタンク内に入れないように注意します。
ゴミやホコリが混入しますとノズル詰まりによるエンジン動作不良の原因となります。
それでも内部機構の摩耗等で細かなクズが生じてしまいます。
3か月を目安に燃料フィルターの交換、燃料タンクの清掃を行いましょう。
刈払機(草刈機)のメンテナンスポイント・その6)使用しないとき
燃料機械に全般にいえることですが、燃料の劣化変質による動作不良を防ぐために、
シーズン終了後や長期間使用しない場合はタンクを空にしておきます。
刈払機(草刈機)の燃料タンクとキャリブレーターの燃料を抜き取ります。
続いて空のままエンジンを始動させ、そのまま放置すればOKです。
そうすることでキャリブレーター内に残った燃料も燃焼されることになります。
(おおよそ10分程度で燃焼は完了し、エンジンは自然に停止します)
刈払機(草刈機)のメンテナンスは習慣とルール付けで
刈払機(草刈機)は、メンテナンス次第で何年も元気に働いてくれるものです。
そのためには、やはり定期的にメンテナンスを行うというルール付けをすることが不可欠でしょう。
刈刃については消耗品であると割り切って、ある程度まで使ったら思い切って交換することも大切。
そのあたりの見極めを上手にすることで、結果的には経済的・効率的な使い方になるはずです。
刈払機(草刈機)を総合的なラインアップで展開するボクらの農業ECでは、メンテナンス用品等の関連用品も充実しています。
▼刈払機(草刈機)の選び方ページをリニューアルしました!読み物はより読みやすく、絞り込み検索はそのままです。ぜひ見てみてください▼
この記事にご満足いただけましたら、ぜひこちらのボタンからシェアをお願いします!