刈払機(草刈機)のチップソーは用途に合わせて
刈払機(草刈機)の刃(チップソー)はどれも同じに見えますが、
実は細かなところで用途に違いがあります。
ポイントは刃(チップソー)の先端部分の形状。
この違いによって刈払機(草刈機)の使い勝手も変わってきます。
刈払機(草刈機)の刃(チップソー)の構造
チップソーは単なる丸鋸ではありません。
外周がのこぎり状になっているところは同じですが、
よく見るとベースとなる円盤(台金)のひとつひとつの刃の先には、
硬度のある金属片(これがチップ)が接着されています。
刈払機(草刈機)による草木の切れ味を決めるのは刃(チップソー)ですが、
実はこのチップの精度や硬度によるというわけです。
刈払機(草刈機)のチップソーの外径寸法
ほとんどの刃(チップソー)の外径は230mmあるいは255mmのいずれかですが、
中心にある取付け用の穴はどちらも共通して25.4mmと統一されています。
刃(チップソー)の外径が大きい方がそれだけ多くの草を刈ることができるため、
刈払機(草刈機)にはとにかく255mmタイプを選んでおけばよいかというと、そうとも限りません。
小型のエンジンに大サイズの刃(チップソー)を組み合わせると、
負荷が大きくなって本来の回転数を出せず、
燃費の低下やエンジンの劣化を早めることになってしまうのです。
どちらのサイズを使えばよいのかは、刈払機(草刈機)ごとに定められていますので、
新しく刃(チップソー)を交換する際には確認したいものです。
刈払機(草刈機)の刃(チップソー)の形状
刃(チップソー)はチップのロウ付けのパターンによって用途(刈り取りの対象)に違いがあります。
片側刃(片刃)
台金の片面のみにチップがロウ付けされているタイプ。
一般的な草を刈るのに適していて、切る方向が一定のため、切り口がきれいで飛散も少ないのが特徴です。
両刃(両側刃)
チップは両面に備わっています。
片刃よりもチップ数が倍増する分だけ耐久性も向上し、ちょっとした木でも刈り取ることができます。
千鳥刃
チップが交互にはみ出したようにロウ付けされたタイプです。
アサリ(刃の開き)が大きくなることで、雑木や竹の切断も可能です。
刈払機(草刈機)の刃(チップソー)のチップは補充できない
切り株や石などの障害物にあたってチップが破損することがあります。
1つ2つ程度ならそのまま刈払機(草刈機)を使用しても問題ありませんが、
チップのみを後から補充することはできません。
なぜならチップは「ロウ付け」という金属を溶着させる特殊な方法で台金に装着されているからです。
一般の接着剤などでは高速回転の刈り取りの衝撃に耐えられるものではないのです。
刈払機(草刈機)の刃(チップソー)は使い捨てか再利用か
刃(チップソー)の品質面でいちばん差が出るのが耐久性でしょう。
高価な刃(チップソー)と安価品とでは1枚当たりの価格で見ると5倍くらいの差がありますが、
一般的には、やはり高価格な刃(チップソー)ほど長持ちします。
刃先が丸くなってもそれなりに草を刈ることができるものの、
実際は「刈る」というよりも「無理やり引きちぎる」といったところです。
そのため、ある程度の品質の刃(チップソー)なら研磨して再利用できるようになっています。
一方、数枚セットで売られている刃(チップソー)などはチップが破損しやすいとも言われています。
先述のとおりチップの再装着はできませんので、これらの刃(チップソー)は基本的には使い捨てと考えましょう。
「安かろう悪かろう」といったところですが、これも使い方次第です。
めったに刈払機(草刈機)を使用しない、あるいは1回の作業時間が短いような場合は、
安価な刃(チップソー)で間に合わせるというのもひとつの方法です。
刈払機(草刈機)の刃(チップソー)を変えて効率的に
たかだか20cmちょっとの円盤ですが、刈払機(草刈機)の刃(チップソー)には、
耐久性と切れ味を追求したメーカー各社のノウハウがミリ単位で盛り込まれています。
用途に合わせた刈払機(草刈機)を選んだら、作業内容ごとに刃(チップソー)を変えるのも効率のアップになることでしょう。
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