農業の入門は野菜作りから。基礎知識を解説
農業への入門は基礎知識が大切です。農業にはさまざまな知識が必要になります。そこで、農業入門の第一歩として、農業の基本ともいえる野菜作りをとおして、土づくりや栽培法など農業に必要な基礎知識を解説します。
農業への入門その1.野菜作りの基本は土づくり
野菜が生育するためには、光、温度、空気、水、養分が必要です。そのうち水と養分は根から吸収されます。健全な作物を育てるためには、適切な土壌が必要です。
土壌酸度(ph)を知る
ほとんどの野菜は、弱酸性からやや中性あたりの土壌でよく育ちます。畑は、野菜を作るたびに酸性になる傾向にあるため、あらたに野菜を作るまえに石灰をまいてよく耕し、酸度を整えます。野菜作りを始める前に、土壌酸度計で土の酸度を確認しましょう。
土の性質を知る
土には、砂質土や粘質土があります。砂質土の畑では、根が早く発達するため野菜の生育が早い分、病気がでやすく、野菜が柔らかくなりがちです。また、根菜類の球根の締まりが悪く、根の衰えも早くなる傾向に。
これに対して粘質土では、生育は遅いですが糖質など栄養分が多く実も引き締まり、貯蔵性も高まります。土の性質を見極めて、野菜作りに適した土壌に改良することが重要です。
土づくりのやり方
野菜作りに適した土は、有機質を多く含んでいることです。わらや乾燥した葉、刈り草などの堆肥を畑に入れよく耕すことで有機質を多く含んだ土にすることができます。
大量の野菜屑を畑にまくことがありますが、病気発生のもとになるのでおすすめできません。有機肥料の与えすぎも根腐れの原因になるので控えましょう。
肥料の施し方
土壌の改良と並行して、野菜づくりを始める10日ほど前に元肥を行います。白菜やナス、トマトなどの根が深く入る野菜の場合は、堆肥とリンやチッソなどの無機質肥料を混ぜて20~30cmほどの溝にまき、その上に畝を作って植えてください。
ニンジンやダイコンなどの根が太い野菜の場合は、株と株の間に溝をほり元肥を施します。 カボチャやキュウリなど根の浅い野菜は、広く浅く元肥を実施してください。
狭い間隔で植えつける玉ねぎやレタスなども全面元肥が適しています。植えつけまたは発芽してから15日くらいで最初の追肥を行います。2回目以降は、約30日に1回程度、追肥を行ってください。
農業への入門その2.野菜と温度
野菜は種類より、夏野菜、冬野菜などと称しますが、高温に適した野菜、低温に適した野菜があります。
高温に適した野菜
春夏の時期に栽培する野菜で25℃前後の気温を好む野菜です。5月上旬から11月中旬までの無霜期間に栽培します。真夏のころは、水やりや根元の敷き藁などの暑さ対策が必要です。
トマト、トウモロコシ、カボチャ、ゴボウ、キュウリ、スイカなどがあります。枝豆やオクラ、ショウガ、ニラ、ナス、ピーマンは暑さに強く30℃でも成長します。
低温に適した野菜
15℃前後の気温が生育に適しており、秋冬に栽培する野菜です。晩夏から初秋に播種して、冬の訪れのころに収穫します。越冬する野菜は寒さよけなどが必要な場合もあるようです。
ジャガイモ、ニンジン、セロリ、ニンニク、ブロッコリーなどは寒さにやや弱い野菜で霜や雪よけの対策が必要になります。ダイコン、白菜、キャベツ、エンドウマメ、イチゴなどは寒さに強く0℃近くの気温でも生育が可能です。
農業への入門はアドバイザーがいると安心
農業への入門は基礎知識をもっていることが大切です。野菜作りを例にとっても、さまざまな知識が必要になることが、おわかりいただけたでしょうか。農家の人や経験者など、近くにアドバイザーがいてくれると安心です。そして、農業には農業機械や農業資材も必要になります。
ボクらの農業ECでは、豊富な農業機械や農業資材の販売を通じて、農業での起業や農業初心者の方、農業経営者の方へのサポートを提供いたします。
この記事にご満足いただけましたら、ぜひこちらのボタンからシェアをお願いします!