除草剤は、噴霧器の利用など使い方を工夫すると除草作業が楽になります。
雑草の伸びる季節、雑草の知識や除草剤の正しい使い方を確認して、安全で効率的な除草作業を行いましょう。
雑草とは
除草剤の使い方を確認する前に、雑草について確認しておきましょう。
放っておくと手におえなくなる雑草は景観をそこね、
害虫を繁殖させたり農作物の成長を妨げたりと厄介な存在です
農作業では動噴などを使ってこの雑草を処理しています。
一年生雑草と多年生雑草
日本には数百種類もの雑草が存在しており、大きく分けて一年生雑草と多年生雑草の2種類があります。
畑などの農耕地には一年生雑草が多く、非農耕地や果樹園などには多年生雑草が多いのが特徴です。
一年生雑草
一年生雑草は、毎年新しい種によって生え変わる雑草。
春に発芽して秋に枯れる雑草と、秋に発芽して越冬し春から夏に枯れる雑草があります。
ホトケノザ、メヒシバ、ミズアオイ、エノコログサ、ツユクサ 、ナズナなどが一年生雑草です。
多年生雑草
多年生雑草は、種子で発芽して地上部は一旦枯れ、翌年生き残った地下部から芽を出す宿根性の雑草です。
ススキ、オオバコ、スギナ、クローバー、タンポポ、チガヤ、セイタカアワダチソウなどが多年生雑草の仲間です。
除草剤の種類
水田や畑、果樹園などの農耕地や宅地、道路、公園など幅広く使われる除草剤は、
使い方によって大きく分けてタイプは2種類。
液剤タイプの除草剤
液剤タイプは、すでに生えている長い丈の雑草を除去するときに使用。
即効性が高く2~3日で効果があらわれ、
葉から吸収するタイプなので土壌に薬剤が残らず、
雑草を除去したあとに植え替えをすることが可能。
除去したい植物だけを枯らすこともできます。
使い方は、除草剤を規定の希釈率で水で薄め噴霧器などに入れて散布します。
粒剤タイプの除草剤
粒剤タイプは、雑草が生えてくる前の土壌に散布するタイプ。
根から吸収するので、効果が長く続きます。
使い方で注意したいのは、土壌に染み込ませて使用するため、
傾斜地などで隣接して農作物があると枯らしてしまう恐れがあることです。
除草剤の正しい使い方
除草剤を使う時のポイントを紹介します。
正しい除草剤の使い方を確認して安全に作業をしましょう。
除草剤を散布するのは涼しい時間帯に
除草剤を使う時間帯は朝や夕方がおすすめ。
夏の昼間などは気温が上がり、除草剤をまいても蒸発してしまうため効果が期待できません。
特に涼しい早朝が、除草剤散布に適した時間帯です。
また、雨が降ると除草剤が流れてしまうため効果が期待できないので、
天候を事前に確認しておくとよいでしょう。
風がある場合は風上から散布します。
枯らしてはいけない農作物などにかからないように注意しましょう。
また風の強い日は除草剤散布は避けてください。
除草剤を散布するときの注意点
除草剤を使うときは、除草剤が直接皮膚にかからないように服装に注意しましょう。
帽子、マスク、ゴーグルで顔を覆い、長袖の作業着で手袋、長靴を着用してください。
除草剤が体に付着するとかぶれなどの原因になるので、
除草作業が終了したらシャワーなどで早めに洗い流しましょう。
また、衣服もすぐに洗濯してください。
除草剤の使い方には噴霧器が便利
除草剤の使い方でおすすめなのは、散布に噴霧器を使うこと。
広い場所も短時間で散布できて便利です。
噴霧器には動力を使った動噴や手動式などさまざまなタイプがあり、使用環境に合ったものを選ぶことができます。
特に動噴はパワーもあり除草剤散布にはおすすめです。
ボクらの農業では、さまざまなタイプの噴霧器を揃えて、
除草剤などの散布をサポート。作業スタイルにあった製品をお選びいただけます。
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