動力噴霧器のオイルとオイル交換について
動力噴霧器(動噴)の定期的なオイル交換は、機械を長く使用するためには欠かせない作業です。
動力噴霧器(動噴)のエンジン・ポンプに使用するオイルの紹介と、オイル交換の方法について解説します。
動力噴霧器(動噴)のオイルについて
動力噴霧器(動噴)のオイルは4サイクルエンジン搭載の場合、
エンジン部分とポンプ部分の2箇所をオイル交換する必要があります。
使用するオイルは、メーカーの指定したエンジンオイルまたは、
同等の粘度やグレードなどの条件を満たしたエンジンオイルを使います。
動力噴霧器(動噴)のエンジンオイルの種類
エンジンオイルには 一般的に多く使用されている「鉱物油」と「化学合成油」があります。
動力噴霧器(動噴)のエンジンには、鉱物油が一般的に使用されます。
古いエンジンのオイル交換の場合、合成油は高い洗浄力がかえってオイルシールを痛めるなど弊害があるためです。
動力噴霧器(動噴)エンジンオイルの表記について
動力噴霧器(動噴)などに使われるエンジンオイルには、SAE10W-50 SL/CFというような表記がされています。
これは、エンジンオイルの粘度やグレードを表しています。
SAE
潤滑油の粘度分類の規格であることをを表します。
10W-50
オイルの粘度のことで、10wはマイナス35℃の低温時流動性があり、50は100℃時の粘度があるという意味です。
数値が大きいほど温度に対する粘度の幅が広いといえます。
SL/CF
オイルのグレードを表します。
エンジンオイルの洗浄力の違いでグレードが分かれており、
ガソリン用、ディーゼル用、ガソリン・ディーゼル兼用があります。
Sがガソリン、Cがディーゼルを表し、後のアルファベットがグレードを表します。
ガソリンは、AからNまでで、N が最高グレード。
ディーゼルは、A~FとCE-4がありCF-4が最高グレードです。
動力噴霧器(動噴)のエンジンオイル交換
動力噴霧器(動噴)のオイル交換で準備するものは、メーカー指定の新しいエンジンオイル、廃油処理パック、工具類になります。
オイルジョッキや漏斗があるとさらに便利です。
廃油処理パックは古いエンジンオイルを適切に捨てるためのもの。
古新聞紙などでの処理はおすすめできません。
動力噴霧器(動噴)のエンジンオイル排出作業
オイルの流動性を良くするために暖気運転を5分程度します。
次にエンジンオイルの排出口の下に廃油処理パックをおいて、排出口のプラグを開けオイルを抜いてください。
このときエンジンオイルの注入口のふたを開けておくと、空気が取り込まれオイルが早く排出されます。
オイルの排出が終わったら、排出口プラグを取り付けます。
パッキンがある場合は忘れずに取り付けましょう。
動力噴霧器(動噴)へのエンジンオイルの注入作業
動力噴霧器(動噴)へのエンジンオイルの注入作業に入ります。
エンジンオイルは規定の量になるようにオイルジョッキなどで計量するか、オイルゲージで確認しながら注入してください。
規定量の80%くらいになったらオイルゲージを見ながらオイルを足していき、
Fの位置より少し下になるように調整します。
入れすぎた場合は排出口から抜いてください。
動力噴霧器(動噴)のポンプのオイル交換
動力噴霧器(動噴)のオイル交換の時期は、使用を始める春先や、インジケータ内のオイルが濁ってきた場合などがあります。
また、使用回数がすくなくても、オイルの酸化を防止するため最低でも年一回はオイル交換が必要です。
ガソリン用エンジンオイルを用い、古いオイルを抜いた後インジケーターを確認しながら注入してください。
排出口のバルブなどは締めすぎないように注意しましょう。
動力噴霧器(動噴)のこまめなオイル交換は長持ちの秘訣
動力噴霧器(動噴)のオイル交換は、春からの動噴の使用時期前に行うのが一般的です。
また使用時期が終わり保管する前の秋にもオイル交換しておく場合もあります。
こまめなオイル交換が動噴を長持ちさせる秘訣といえるでしょう。
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