噴霧器ノズルの噴口別特徴 ~利用シーン別選び方~
噴霧器のノズルは使い分けできていますか?
利用するシーンに合わせてノズルを選ぶと、より効率よく効果的に作業できるようになります。
ノズルのタイプや噴霧パターンの違いを確認して、ノズルを見直してみましょう。
噴霧器のノズルタイプの特徴
遠くに届かせたい、なるべく広い範囲で効率よく作業したいなど、噴霧器の使い方はシーンによって様々です。
自分の用途にあわせたタイプを選ぶようにしましょう。
ドリフト低減ノズル ~飛散を抑えてバランスよく~
噴霧器を使って薬液を狙ったところ以外には掛けたくない場合、注意を払いたいのがドリフト(飛散)。
ドリフト低減ノズルは薬液の粒子を通常より大きくする構造をしていて、風の影響が小さくなりドリフトを抑えられます。
粒子が大きいので、丁寧に散布しないとムラができやすい点に注意しましょう。
風の影響を受けやすい露地栽培の作物に有効で、狙いをつけて散布しやすいので除草にも適しています。
また通常の霧状よりも遠くに強く届くので、立木や生い茂っている果樹などにもおすすめです。
鉄砲ノズル ~強く遠くに~
抜群の噴射力で使いやすいのが鉄砲ノズル。
ほとんどの鉄砲ノズルが手元で調節を行えるようになっていて、遠くへの直射も広範囲への散布も可能です。
注意したいのは、威力が強いので、正常に使用するには噴霧器の圧力や水量がある程度必要な点。
また勢いがある為、使用するには安全確保に万全を期すようにしましょう。
あらゆる用途で使用できる便利な噴霧器ノズルですが、
立木など数mの高さにまで薬液を届かせたい場合、特にこの鉄砲ノズルの噴霧器が重宝するでしょう。
多頭口ノズル ~広い範囲に効率よく~
噴口が複数ついているタイプで、それだけ一度に散布できる範囲も広がります。
円形に並んでいたり、縦に整列しているものなど、噴口の数や並び方のバリエーションもさまざま。
一気に広範囲の散布を行うことができるメリットは非常に大きく、噴霧器の作業効率を大幅にアップさせる力を持っています。
広範囲に一気に散布できて時間短縮が可能なので、果樹や野菜などへの薬剤散布に最適な噴霧器ノズルと言えるでしょう。
一方で出口の数が多い分だけ圧力は低くなるので、強力さが必要な洗浄用の噴霧器などには適していません。
ノズルの噴霧パターン
ノズルタイプだけでなく、ノズルから噴霧される形状(パターン)にも違いがあり、噴霧器の用途によって使い分けられています。
広角(扇型)
扇状に噴霧するパターンで、噴霧面は線状になります。
扇の形の両端は散布が薄くなるので、多頭口ノズルを扇の両端が重なるように並べると全体が均等に散布できます。
新広角
一般の広角よりも粒子を大きくすることで風の影響を小さくし、ドリフト(飛散)が少なくなる効果を持たせています。
飛散を抑えて雑草だけに散布したい場合や、広角よりも遠くに飛ばせるので立木などにも向いています。
直射(ストレート)
水鉄砲のようにストレートに飛ぶパターンで、強い噴出力でかなり遠くにまで届きます。
威力に注意すれば、果樹や野菜、水田など様々な用途で使用できます。
円錐
円の範囲で粒子が降りかかるパターンで、
円の中は中空で円周部だけに散布するタイプと、円全体を埋めるように噴霧するタイプがあります。
野菜や果樹のほか、様々な用途で使える汎用的なパターンといえるでしょう。
使うシーンに合ったノズル選びが大切
噴霧器のノズルは、その用途ごとに様々なタイプや噴霧パターンが考案されています。
噴霧器を選ぶ時には、使うシーンを考慮してノズルのタイプや噴霧パターンもチェックするようにしましょう。
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